濾過: ERLABのコアビジネス

粒子濾過技術

抜群の吸着性を持つ活性炭は、100年以上にわたり活用されてきました。

現在では、水や大気放散、揮発性有機化合物(VOC)の処理や溶媒回収など、多岐にわたるアプリ―ケーションで、様々な活性炭が使用されています。

原理

1968年の創業以来、Erlabはグローバルリーダーとして、濾過技術分野を牽引し、ラボで働く人々に安心と安全を届けてきました。 耐用性に優れた保護ソリューションを目指し、研究、設計、開発と製造に全力を注いでいます。
空気の濾過は、汚染物質をフィルターを通して捕集することで空気を清浄化します。 空気濾過には、微粒子濾過と分子濾過の2つがあります。

粒子濾過技術

微粒子濾過は、例えば噴霧剤や煙に含まれる粉塵、アレルゲン、ウィルスやバクテリアなど粒子形状の汚染物質を対象としています。ここでは、高効率フィルター (HELP/ULPA)を使用して濾過を行います。濾過する粒子の大きさに応じ、4種類の方法で稼働します。

遮断

フィルターの繊維が粒子を遮断します。

衝突

フィルターの繊維にぶつかった粒子を捕集します。

拡散

粒子は独自の軌道に従い、最終的にフィルター繊維に接触します。

静電気効果

静電気の力を使って、フィルター繊維近くまで来た粒子の軌道を曲折させ、引き寄せ捕集します。

最高水準の濾過

高水準の濾過で安心と安全を届けるため、EN 1822規格でMPPS(最も粒子が透過しやすい粒径。下部の図参照)粒子の捕集効率が少なくともHEPA* H14クラスとなるフィルターを使用しています。HEPA H14フィルターは、MPPS粒子に対して99.995%の粒子捕集効率を有します。これとは別に、捕集効率99.99995%のULPA*U16フィルターもご用意しています。

分子濾過技術:活性炭

分子濾過は、VOC(揮発性有機化合物)、ガスや蒸気など、分子の形状を持つ汚染物質を対象としています。 吸着、すなわち固体表面に特定のガスが接着する現象によって分子を捕集します。

抜群の吸着性を持つ活性炭は、100年以上にわたり活用されてきました。現在では、水や大気放散、揮発性有機化合物(VOC)の処理や溶媒回収など、多岐にわたるアプリ―ケーションで、様々な活性炭が使用されています。

Eアプリケーションごとに、特定の活性炭が必要となりますが、Erlabは、ラボで働く人々が吸い込む空気の安全性を確保するため、独自の活性炭シリーズを開発してきました。

当社は活性炭の仕様(粒径、見掛け密度、硬度、灰含有量など)を厳密に定めています。これにより、多種多様な分子群について、それぞれに対し接着率が最適となる原材料を選び、それらを調合することができます。

当社の仕様は、国際規格(ASTM)の規定に則る厳密なチェックを受けています。

かし、濾過性能の決め手となるのは活性炭だけではありません。分子フィルターの有効性は、設置と使用法にも大きく左右されます。
当社のヒュームフーズはAFNOR NF X 15-211規格に適合しており、分子濾過で優れた効果を実感できます。

利点

Erlab濾過の利点

専門知識

50年以上にわたる分子・微粒子濾過分野の研究に基づく専門知識を活用。

安全性

当社の分子フィルターは全て、現行の規定に準拠する試験を個別に受けたもので、適合証明書が付属しています。

フィルターに使用する活性炭も、使用分ごとにERLAB研究所で現行の規定に則り分析されます。このような過程を経て、適合証明書付き分子フィルターをお届けしています。

性能

当社のフィルターは、優れた濾過性能を発揮する高い保持容量を有しています。

イノベーション

最先端の分子濾過技術の活用。

環境

屋内も屋外もゼロエミッション。

活性炭は汚染物質を半永久的に捕集します。これに加え、ダクトレスフィルター式ヒュームフードを搭載する当社の濾過技術はエネルギーを大幅にカット、環境負荷を軽減し、コストも抑えます。

最先端技術

Neutrodine Unisorb:
ラボ作業中に放出される蒸気やガスに対応する初の多目的分子フィルター。

新世代のNeutrodine Unisorbフィルターは、Erlab最新イノベーションの成果であるGreenFumeHood 3を搭載しています。

Erlab開発研究所が5年以上かけて開発したこの新技術については、最初の濾過材の試験から新しいフィルターの実用性能評価に至るまで、何百回ものテストが重ねられてきました。

Neutrodine Unisorbは、ラボ作業中に放出される蒸気の大半に対する保持能力を大幅に向上させます。

これらの改善は、従来の活性炭フィルターで保持することが最も困難であることが知られている、モル質量と沸点が低い極性VOCと呼ばれる分子にとって重要です。

この研究で、Erlabは新たに以下の2件の特許を申請しました。

フィルター     沈降防止システム:
米国特許番号 7,563,301

Neutrodine Unisorbフィルター:
米国特許出願番号 12/465,434

従来のフィルターに比べてより優れた性能。

シクロヘキサン

50%

アセトン

50%

HCI

60%

アンモニア

50%

イソプロパノール

90%

Neutrodine Unisorbフィルターのメリット:

ひとつのフィルターで溶剤、酸、塩基に同時対応。
前例のない保持力。
カーボンブレンドを使わない独自の配合。
重金属系の含浸溶剤不使用。

Erlab超活性炭の種類。

アプリケーションの種類、保持能力、調合:
Erlabは、5種類の超活性炭を用意しています。

Carbone Erlab
タイプ Neutrodine

蒸気およびガスに有効

化学的性質

外観: 顆粒
におい: 無臭
色: 黒

Carbone Erlab
タイプ AS

主に有機化ガスに有効

化学的性質

外観:顆粒

におい: 無臭
色: 黒

Carbone Erlab
タイプ BE +

主に酸性蒸気、有機ガスに有効

化学的性質

外観: 顆粒
におい: 無臭
色:黒

Erlab carbon
タイプ F

ホルムアルデヒド蒸気に有効

化学的性質

外観: 顆粒
におい: 無臭
色:黒

Erlab carbon
タイプ K

アンモニア蒸気に有効

化学的性質

外観: 顆粒
におい: 無臭
色 : 黒